新燃岳(しんもえだけ)中規模の噴火・警戒レベル3に
その後、2011年1月26日、
新燃岳は噴火活動が活発化し、噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
新燃岳の象徴的存在でもあった、あの美しい火口湖は溶岩に埋め尽くされてしまいました。(2011年2月5日追記)
新燃岳、2010年ふたたび噴火・・レベル2へ引き上げ
その後
2010年3月新燃岳は再び噴火し、レベル2へ引き上げ、立ち入り規制が行われています。
霧島連山・新燃岳の噴火の兆候は認められなくなり2008年10月29日警報解除(レベル「1」へ引き下げ)が発表されました。
→
福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表を参照
レベル引き下げを受け、都城、小林、えびの市、高原町の周辺四市町は同日、新燃岳に通じる登山口の規制看板を「
入山禁止」より「
登山注意」に架け替えたようです。
鹿児島県側となる霧島市も、登山禁止の看板を撤去、火口に近づかないよう注意を呼び掛ける看板を設置したようです。
これで韓国岳から高千穂峰までの縦走が可能となりましたが、新燃岳の火口口や鹿児島県側の西側斜面では今も噴気が確認されており、今後も火山灰噴出や、ガス発生に対する警戒が必要との事で、引き続き、
火口縁西側及び火口内へは立入禁止との事です。
下記写真において火口内及び火口淵左側から突起した部分(兎の耳とも呼ばれているようです。)含め奥側中心より少し右あたりまでが立ち入り禁止区域と思われます。この区域は足場も悪いのでおそらく今回の噴火以前より立ち入りを禁止区域だったような?気もします。(写真はクリックすると拡大します。)
霧島市のページ 宮崎県のページ(霧島山(新燃岳)火山の状況)
高原町側から撮影
新湯温泉入り口付近から撮影。
---------- 2008.10.29/追記 終わり---------
以下は過去に書いた原文そのままです。
去る三月四日戌時、
大隅国曽於郡曽之峯に当りて、
火炎大いに熾んにして、響雷の如く動む。
亥時に及びて火光稗止み、ただ黒烟を見る。
後砂を降下五六里に雨らす。
砂石委積すること二尺ばかり、其色果し。
上記は「続日本紀」に書かれた788年(延暦7年)霧島山高千穂峰(寄生火山となっている御鉢噴火)の記述です。
御鉢から約20Km離れたところで、60cmもの火山灰が積もった様子が示されています。
霧島火山の活動は、約30万年前〜15万年前、烏帽子岳、栗野岳、獅子戸岳、矢岳等の火山を形成、その後約10万年前から再び活動が始まり白鳥山、大浪池、夷守岳、韓国岳、新燃岳、高千穂峰、御池、御鉢等の火山体が形成。
霧島山は記録に残る742年からだけでも60回もの噴火を繰り返して来ている活火山です。→
霧島火山噴火の記録
その
霧島山・新燃岳(しんもえだけ・1421m)が8月22日に
約17年ぶりに噴火しました。(前回の新燃岳の噴火は1991年12月)
8月22日16時34分に振幅の大きな火山性微動が発生、当日は悪天候で噴煙は直接目視確認はできなかったようですが、新燃岳の北東およそ10kmの宮崎県小林市付近では降灰混じりの雨が降り、硫黄の匂いもしたそうです。
24日宮崎地方気象台が国交省九州地方整備局、宮崎県と協力して行った空からの観測では西側斜面(新湯温泉側かも知れません)と火口内斜面の南側で複数の新しい火孔(かこう)が出来噴煙が上がっているのを確認、噴火に伴う噴石は火口縁から200〜300m付近まで飛散、鹿児島地方気象台と福岡管区気象台の調査では火口内の西側に二つの火孔、南側に噴気群、火口外側の西側斜面では長さ約300〜400mの割れ目も確認されている。
新燃岳では、これからも火口から1kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要。
噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)、現在新燃岳火口付近1kmは立ち入り禁止となっております。
また、安全を考え付近の市町は新燃岳への各登山ルート入り口に「登山禁止」等の看板を設置、注意を促しているようです。
湯之野登山口の登山禁止看板
新燃岳は長い休眠から大噴火を起こし、新しく活火山をつくったことより、「 新燃岳 」の名が付けられたという。 新燃鉢とも言われてそうだ。
現在の新燃岳はご覧のように鉢の底はエメラルドグリーン色の火口湖がそれはそれは美しく、霧島山登山の見所のひとつでもあります。
隣の獅子戸岳との鞍部に咲く
キリシマミツバツツジも見事です。
えびの高原〜
韓国岳〜
獅子戸岳〜
新燃岳〜
中岳〜高千穂河原〜
高千穂峰と続く人気の霧島連山の縦走コース中間に位置しており(地図中、黄色いルート)現在、新燃岳の部分が立ち入り禁止となっておりますので当然縦走は出来ず、これから秋の行楽シーズンを向かえるにあたり霧島観光への影響が懸念されております。
*上記地図は道路にあった案内板を撮影(数年前)、色加工等の上、今回加筆等を行い、ブログ記事の説明補足として掲示使用したものです。登山等の参考・目的としてはご使用にならないようお願いします。
火山活動で起こる火山性微動は23日未明以降、発生していないそうです。
気象台いわく今もなお「予断許さない状況」との事ですが、何事も無く、このまま終息することを祈ります。